読書ブログを始めたら、逆に本が読めなくなった話

読書が好きだった。
だから、読書ブログを始めた。

好きな本を読んで、感想を書いて、
誰かと共有できたら楽しいだろうな──そう思っていた。

最初はワクワクしてた。
「これで、好きなだけ本が読める!」って。

でも、現実はちょっと違った。

ブログを意識すればするほど、
本を読む時間はどんどん減っていった。

本を開いても、「これ、どう記事にしようかな」なんて考えてしまう。

気づけば、
ただ物語に没頭する時間が、少しずつ消えていた。

この記事では、そんな読書ブログあるあるを、
僕自身の体験を通して、正直に綴っていきたい。

なぜ本が読めなくなったのか?

書くことに意識がいきすぎた

読書ブログを始めたら、
もっと本を読む時間が増えると思っていた。

でも、実際は違った。

「記事にできるか」
「どうまとめようか」
そんなことばかり考えるようになった。

本を開いても、物語に入り込む前に、
「この言葉、引用できそうだな」とか、
「ここの展開、どう感想を書こう」とか、
頭の中が“読後”に飛んでしまう。

読むことそのものが、
いつの間にか“材料集め”になってしまっていた。

純粋に楽しむ感覚が薄れていった

昔は、ただページをめくるだけで楽しかった。
登場人物にワクワクしたり、
物語の展開にドキドキしたり。
感情のままに本と向き合っていた。

でも、ブログを意識し始めてからは、
どこか冷静な自分がいつもいた。

「これ、うまく伝えられるかな」
「この感想、需要あるのかな」

そんなことを考えてしまって、
気づけば、素直に本を楽しめない瞬間が増えていた。

本を読むことが、義務みたいになってしまった

最初は、ただ「好き」で読んでいた。

でも、いつの間にか
「読まなきゃ」になっていた。

  • ブログを更新するために読まなきゃ
  • ネタがないから読まなきゃ
  • もっとたくさん読まなきゃ

読書が、楽しみから“タスク”に変わってしまった。

本を開くことさえ、少し億劫に感じる日もあった。
そんな自分に気づくたび、
読書が好きだった自分が、少しずつ遠ざかっていく気がして、
正直、寂しかった。

読書とアウトプットのバランス問題

アウトプットを意識しすぎると、読書が苦しくなる

「読書したら、アウトプットしよう」
その考え自体は、間違ってない。
むしろ正しいと思う。

でも、それが強くなりすぎると──
読書そのものが窮屈になってくる。

本を読むたびに、

  • どうまとめようか
  • どんな切り口で書こうか
  • 記事にするなら、どこを強調するべきか

そんなことばかり考えるようになっていた。

気づけば、
物語の世界に“没頭する”ためじゃなく、
“ブログの記事を作る”ために読んでいる自分がいた。

それは、僕が本当に求めていた読書の形じゃなかった。

「読まなきゃいけない読書」に疲れた

更新ペースを気にしすぎた結果、
読書が「楽しみ」から「タスク」へと変わっていった。

  • 新しい記事を書くために読まなきゃ
  • アクセスを増やすためにレビューしなきゃ
  • いい記事にするために深く読まなきゃ

そうやって、義務感ばかりが積み重なっていく。

本を手に取ることすら、ためらうようになった。
好きなはずの読書が、
ノルマのように重たくのしかかってくる感覚。

「好きだったのに、なんでこんなに苦しいんだろう」
何度も、そう思った。

「ただ読むだけの時間」を取り戻したい

だから今は、意識して
**“何も考えずに読む時間”**を作ろうとしている。

  • 記事にしなくてもいい本を読む
  • 感想をまとめなくてもいい読書をする
  • 誰かに見せるためじゃなく、自分のために読む

最初は、少しだけ罪悪感もあった。
「この時間、記事にすればよかったかな」って。

でも、
そうして読む本は、やっぱりどこか違っていた。

ページをめくるたびに、
あの頃の「ただ楽しいだけの読書」が、
少しずつ、自分の中に戻ってきた気がする。

まとめ|読書ブログと、僕の読書のこれから

読書ブログを始めたとき、
僕はもっとたくさん本が読めると思っていた。

でも実際には、
読むたびに「どう記事にするか」を考えるようになって、
いつの間にか、純粋に本を楽しむ時間が減ってしまった。

読書が好きだった。
だから、もっと読みたかったし、もっと伝えたかった。

でも、好きだからこそ
「読まなきゃいけない」に変わった瞬間、
それは苦しみにもなる。

だから今は、
誰かに見せるためじゃなく、
まず自分が楽しむために読書を続けたい。

ブログも、もちろん続ける。
でもそれは、「本を読むこと」を犠牲にするためじゃなく、
もっと深く、本を好きになるために続けていきたい。

読書は競争じゃない。
記事のために読むものでもない。

大切なのは、
ページをめくるとき、ちゃんとワクワクできる自分でいること。

そう思えたから──
今日もまた、僕は一冊の本を手に取る。

さいごに

読書ブログを始めたことで、
思っていた以上に、いろんなことを感じるようになった。

それでもやっぱり、
本を読むのが好きだという気持ちは、変わらない。

これからも、無理せず、焦らず、
自分のペースで、読書とブログを楽しんでいこうと思う。

もし同じように、

  • 「読書ブログを始めたけどうまくいかない」
  • 「本を読む時間、減ってきた気がする」

そんなふうに感じている人がいたら、
この記事が少しでも気持ちを軽くできたら嬉しい。

そして…

そして実は、
ブログを書き続けているうちに、
「想像以上に時間が溶ける」という別の悩みにも気づいてしまいました。

もし興味があれば、そちらの記事も読んでみてください。

では、また。

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