⚠️ ネタバレ注意 ⚠️
この記事には週刊少年ジャンプ2026年2号掲載の『ONE PIECE』第1168話「エルバフの雪」の重大なネタバレが含まれています。未読の方はご注意ください。
涙なしには読めない…『ONE PIECE』1168話「エルバフの雪」
週刊少年ジャンプ2026年2号に掲載された『ONE PIECE』第1168話「エルバフの雪」。今回は、イーダの死という悲劇と、ハラルドが抱えた深い苦悩が描かれる、涙腺崩壊必至の回でした。エルバフ編の中でも、特に心に重くのしかかる展開となっています。
書籍情報
- 作品名: ONE PIECE(ワンピース)
- 著者: 尾田栄一郎
- 出版社: 集英社
- 掲載誌: 週刊少年ジャンプ 2026年2号
- 発売日: 2025年12月8日(月)
- 話数: 第1168話「エルバフの雪」
15年前、ハラルドの理想が形になっていく
物語は15年前からスタートします。ハラルドの献身的な努力によって、巨人族のイメージは世界中で大きく変わりつつありました。巨人族海兵の活躍、エルバフ産の海産物や木材の高評価、そして外交の成功。「巨人族=恐ろしい存在」という偏見が薄れ、エルバフが世界の輪に加わる日も近づいているように見えました。
ハラルドは演説で国民に語りかけ、エルバフの未来への希望を示します。サウロに頼まれていた学校も完成し、巨人族の子供たちが楽しそうに遊ぶ姿を見て、二人は笑顔で会話を交わします。「イーダ、俺はやり遂げる」というハラルドの決意には、愛する人への誓いが込められていました。
しかし、この幸せな光景の裏側では、すでに暗い影が忍び寄っていたのです。
深海契約の真実─イムの恐るべき支配
14年前、シャンクスが神の騎士団入りの直前に姿を消すという出来事が起こります。その代わりとして、ハラルドが五老星と共に「空位の玉座」の間へと足を踏み入れました。そこには、世界の頂点に君臨するイム様が座っていたのです。
ハラルドは王冠を若き世代に譲る計画を語りますが、イム様から与えられた命令は彼の理想とは真逆のものでした。「エルバフにて海軍に匹敵する規模の軍隊を編成せよ」─これは、平和を目指してきたハラルドにとって、悪夢のような要求だったに違いありません。
深海契約とは、不死と力を得る代わりに、イムの命令に絶対服従するという恐ろしい契約でした。マキマよりもタチが悪い!
イムは巨人族を軍隊として利用する算段だったのです。操られやすい王として扱われたハラルドの心境を思うと、胸が痛みます。
イーダの死─雪の日に訪れた悲劇
そして、この回で最も涙を誘うシーンが訪れます。エストリッダの親族によって毒を盛られたイーダは、その毒に苦しみながらも懸命に生きようとしていました。ハラルドは最後の任務から帰還し、彼女を必死に看病しますが、薬は間に合いませんでした。
雪が降り始めた日、イーダはハラルドの手を握ろうとしながら、静かに息を引き取ります。泣き叫ぶハラルドとハイルディン。そして、冥界の拘置所に収監されているロキも、沈黙を貫きながら深い悲しみに沈んでいました。
イーダというキャラクターは、ハラルドの心の支えであり、エルバフの平和を象徴する存在でした。彼女の死は、ハラルドの理想が崩れ去る始まりだったのかもしれません。この場面は、まさに涙腺崩壊必至です。
ハラルドの最期と「父殺し」の真相
イムの支配下に置かれたハラルドは、自分が完全な傀儡になってしまうことを恐れていたのでしょう。彼は巨人軍隊を組織するという命令を受けながらも、自らの意志で行動する最後のチャンスを探していたのかもしれません。
そして14年前、ハラルドは最終的にロキを解放し、ヤルル様とともに自分を止めてくれるよう命じます。実質的には、自分を殺してくれるように頼んだのです。これが、ロキの「父殺し」の真相だったと考えられます。ロキがハラルドを殺したのは、父の最後の願いを叶えるためであり、エルバフを守るための苦渋の決断だったのです。
ハラルドは、イムの支配から逃れ、自分の意志で死を選びました。彼の死は、息子であるロキへの最後の贈り物だったのかもしれません。
シャンクスの行動の意味
シャンクスが深海契約の直前に姿を消したことには、深い意味があります。彼は世界政府、そしてイム様の真実を知るために聖地マリージョアにいたのでしょう。しかし、深海契約を結べば、イムの支配下に入ってしまう。それを避けるために、シャンクスは海賊としての道を選んだのではないでしょうか。
また、シャンクスが東の海で左腕を失った理由にも、新たな意味が加わる可能性があります。単にルフィを助けるためだけではなく、何か別の目的があったのかもしれません。シャンクスは「聖地じゃ話せねェこともある」とハラルドに語っていましたが、これはイムの支配や世界政府の闇を暗示していたのでしょう。
ハラルドの最期へのカウントダウン
1168話は、ハラルドの最期が刻一刻と近づいていることを感じさせる構成になっています。ロキとヤルル様が呼ばれ、アウルスト城へ向かうことになるのは次回以降の展開でしょう。ハラルドがどのようにして二人に自分を止めるよう頼むのか、そしてその時の彼らの心情はどうなるのか。想像するだけで胸が締め付けられます。
ロキがハラルドを殺したという事実は、単なる反逆ではなく、父の最後の願いを叶える行為だったことが明らかになりつつあります。次回以降、その真実が完全に明かされる瞬間が待ち遠しいですね。
イムの恐るべき野望
深海契約によって支配される者たちは、自由意志を失い、イムの命令に従うしかありません。ハラルドはこの契約を結んだことで、愛するエルバフを軍事国家にするよう強制されました。イムの野望は、巨人族を軍隊として利用し、世界を完全に支配することだったのです。
この恐ろしい契約システムは、ワンピース世界における最大の謎の一つと言えるでしょう。五老星たちもまた、同様の契約によって縛られているのかもしれません。
グラばこ登場!ボニーがちょー可愛い!
さて、重苦しい展開が続く中で、読者の心を癒してくれるシーンもありました!グラばこ(グランドライン馬鹿正直)のコーナーに、ボニーが登場したんです!彼女の無邪気な笑顔と可愛らしい表情は、まさに天使。エルバフ編の悲劇的な展開の合間に、こういった癒しの瞬間があるのは本当にありがたいですね。
ボニーは最近の展開で父クマとの感動的な再会を果たし、読者の心を掴んできました。そんな彼女のちょー可愛い姿が見られるグラばこは、ワンピースファンにとって至福のひとときです。尾田先生、ありがとうございます!
エルバフ編の今後の展開
1168話で明らかになった深海契約とハラルドの悲劇は、エルバフ編全体のカギを握る重要な要素です。ロキが本当に「悪者」なのか、それとも父の遺志を継いで戦っているのか。イーダの死がロキの村焼き払い事件とどう繋がっているのか。多くの謎が残されています。
また、ルフィたちがこの真実を知った時、どのように行動するのかも気になるところです。ルフィは自由を何よりも大切にする男。イムの支配に対して、どう立ち向かうのでしょうか。
まとめ─心に深く刻まれる一話
『ONE PIECE』第1168話「エルバフの雪」は、イーダの死という悲劇を中心に、ハラルドの苦悩と深海契約の恐ろしさが描かれた回でした。雪の日に命を落としたイーダ、そして自らの死を願ったハラルド。二人の物語は、読者の心に深く刻まれることでしょう。
ロキの「父殺し」には、想像以上に重い真実が隠されていました。彼は単なる悪者ではなく、父の最後の願いを叶えるために苦しんだのです。エルバフ編は、これまで以上に感情を揺さぶる展開が続きそうです。
そして、グラばこでのボニーの可愛さは、重い展開の中での一服の清涼剤でした!こういった小さな楽しみがあるのも、ワンピースの魅力ですね。
次回、1169話は2025年12月22日発売の週刊少年ジャンプに掲載予定です。ハラルドの最期がどのように描かれるのか、そしてロキとヤルル様がどう関わってくるのかに注目です。涙を拭くティッシュを用意して、続きを待ちましょう!







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