※この記事にはワンピース1169話のネタバレが含まれます。未読の方はご注意ください。
掲載情報
- 作品名:ONE PIECE(ワンピース)
- 話数:第1169話「一刻も早く死ななくては」
- 著者:尾田栄一郎
- 出版社:集英社
- 掲載誌:週刊少年ジャンプ 2026年新年4・5合併号
- 発売日:2025年12月22日
年内最後は巻頭カラー!ロックス海賊団が最高にかっこいい
2025年12月22日発売の週刊少年ジャンプ新年4・5合併号に掲載されたワンピース1169話「一刻も早く死ななくては」、読みました!今回はなんと巻頭カラー!年内最後のワンピースを飾るにふさわしい豪華な扱いです。
扉絵を開いた瞬間、思わず「かっこよすぎる!」と叫んでしまいました。ロックス海賊団総勢14名が黒スーツ姿で勢揃い。衣装が揃っていることでかっこよさに磨きがかかって、正直この一枚だけで泣けてしまうほど惚れ惚れしてしまいます。
みんなでかいので、ステューシーとグロリオーサが小さく見えますが、実際は普通の人間よりずっと身長がありますよね。全員もれなくでかいです。いろいろとでかいです。
ワンピースのキャラクターは海賊なのに、政府よりも守ってくれそうな頼もしさがあって好きなんですよね。サイズ感で言うと、普通の人間はマムが食べてるケーキくらいでしょうか。もういっそ食べられたい…じゃなくて、このスケール感がワンピースの魅力です!
シャンクスとギャバンの会話から見える時系列
さて本編に入ります。なお、今号の特別付録「ONE PIECE mini magazine特集 LEGEND & NEXT」については、ここでは割愛させていただきます。
本編は1152話の続きから始まりますが、ギャバンとシャンクスが話していたのは時系列で言うとこのタイミングだったんですね。ギャバンの家でのシーンで、ギャバンがシャンクスに「ガープから聞いた話だが、ロジャーに息子がいるそうだ」と伝えます。
シャンクスの返答が素敵でした。「ああ、俺の弟みてェもんだな!!」って。エースのことをこんなふうに表現するなんて、シャンクスの人柄が伝わってきます。ギャバンも「確かにお前とバギーは『俺たちの』息子だからな」と返していて、ロジャー海賊団のクルーたちがシャンクスとバギーを本当に家族のように可愛がっていたことが分かりますね。
血の繋がりはなくても、ロジャー海賊団という大きな家族の中で育ったシャンクス。だからこそエースを「弟」と呼べるんでしょう。この会話の温かさが、後に続く悲劇と対比されて心に響きます。
イム様の契約能力の詳細が明らかに!
そして物語は14年前のエルバフへ。シャンクスからはイム様の契約内容について詳細に述べられています。能力とも言っているので、悪魔の実と何か関係があるのかは分かりませんが、見聞色の覇気のように適応範囲があるようです。
イム様の能力による契約には二種類あることが判明しました。「浅海契約」は特定範囲でのみ制御可能、そして「深海契約」はセキア(世界)のどこでも制御可能になるという恐ろしいもの。神の騎士団に加わった者は、不死身の力を得る代わりに、完全な服従を強いられるシステムになっていたんですね。
ハラルドは名君として国民から慕われていましたが、深海契約を結んだことでイム様の支配下に入ってしまいます。シャンクスは深海契約をしないようにハラルドに伝えるつもりだったようですが、時すでに遅し。イム様の「黒転支配(ドミ・リバーシ)」によってハラルドの身体は徐々に蝕まれ、意識まで奪われていきます。
名君だったハラルドが悪魔のように暴れ出すシーンは本当に衝撃的でした。周りの衛兵たちまで悪魔化してしまうなんて、イム様の力がどれほど恐ろしいものか思い知らされます。
ハラルドの最後の命令「一刻も早く死ななくては」
イム様の支配から逃れるため、ハラルドは自らを殺すように衛兵たちに命じます。このシーン、涙なしには見られませんでした。王城の兵士たちに自分を鎖で柱に縛り付けるよう指示し、最後は剣を持って左腕を斬り落としてイムの支配を解除しようとする姿。
サブタイトルの「一刻も早く死ななくては」という言葉が、ハラルドの切迫した状況を表していますね。愛された王が、イム様の支配から逃れるために自らの死を望まなければならなかった悲劇。
ヤルルとロキも呼び寄せられますが、ハラルドが二人に何を伝えたのか。ここでロキに伝えた禁断の悪魔の実の詳細が気になるところです。「自分を殺すためには伝説の悪魔の実が必要」という衝撃的な告白もありました。
普通の武器では不死身の身体を持つハラルドを殺せない。だからこそ、宝物庫に眠る「伝説の悪魔の実」の力が必要だったんですね。これまで「父殺し」として非難されてきたロキですが、実際には父ハラルドの最後の願いを叶えるために動いたのではないでしょうか。
父として、王として、ハラルドが下した決断の重さ。そして息子ロキに託された使命の重さ。14年前のこの日、エルバフで何が起きたのか、その真相がようやく見えてきました。
謎の笑い声「ゲッゲッゲッゲ!!」の正体は?
そして最後の笑い声!「ゲッゲッゲッゲ!!」これは次回が楽しみです。
ロキが宝物庫に向かったシーンで聞こえてきたこの謎の笑い声。現在のロキが扱う雷のような能力がこれに当たるのでしょうか。北欧神話をモチーフにした巨大ハンマー「鉄雷(ラグニル)」が独りでに動き出したような描写もあり、もしかしたらこのハンマー自体が悪魔の実を食べているのかもしれません。
「ゲゲゲゲ!!」という声が複数の魂の声だとする考察もありますね。ラグニルが何らかの意志を持っているのか、それともロキが食べた伝説の悪魔の実の力なのか。一部では「イヌイヌの実幻獣種モデルフェンリル」を食べた武器なのではないかとも言われています。
ラグニルは古代巨人族の体格と怪力があってこそ操れる武器で、ハラルドの血を引く混血のハイルディンですら振るうことができないという代物。それをロキが当たり前のように操っていたということは、この笑い声に大きな秘密が隠されているはずです。
ようやく現在へ!エルバフ過去編も大詰め
今週はようやっと現在へ戻ってきそうな展開まで来ました。そろそろこのエルバフの過去編も大詰めです。
38年前のゴッドバレー事件から順調にストーリーが進行し、ついに14年前までやってきました。現代のエルバフには戻らず、ルフィたちの登場もなかったものの、丸々一話で王家の悲劇の一日が語られるという構成は、この過去編がいかに重要かを物語っています。
ONE PIECEのエルバフ編は過去最長の過去編になっているそうですが、それだけこの巨人の国の歴史と真実が物語の核心に関わっているということなんでしょう。ハラルドの悲劇、イム様の支配システム、ロキと伝説の悪魔の実とラグニルの出会い。どれも今後の展開に大きく関わってくる重要な要素ばかりでした。
ロキは本当に悪なのか、それとも父の願いを叶えた悲劇の息子なのか。真実を知った今、冥界のアダムの木に縛られているロキの境遇を思うと、複雑な気持ちになります。そして現在、ルフィがロキと対峙している状況。次回で過去と現在が繋がる瞬間が描かれるのでしょうか。
2025年の一発目と締め括り、どちらも王城が舞台
2025年の一発目はアウルスト城に侵入するシャムロックと軍子(現代)のシーンで始まり、締め括りは14年前に起きたアウルスト城の悲劇。どちらも王城が舞台となったのは偶然ではないはずです。
このリンクの仕方、尾田先生の構成力の高さを感じますよね。年始と年末で対比を作り、過去と現在を繋げていく。まさに計算され尽くした物語の作り方です。
巻頭カラーで年内最後を飾るという特別な扱いからも、この1169話の重要性が伝わってきます。ロックス海賊団のカラー扉絵も含めて、2026年に向けた期待を高める演出が完璧でした。
次回への期待:2026年一発目はどんな展開に?
今回は休載を挟んで、次回1170話は2026年1月5日発売の週刊少年ジャンプ掲載予定です。2026年の一発目ということで、どんな展開が待っているのか今から楽しみですね。
過去編のラストを飾るのか、それとも現代に戻ってルフィたちの反応が描かれるのか。個人的には、ロキが伝説の悪魔の実を食べる瞬間と、ハラルドを倒した直後の展開が気になります。あの謎の笑い声「ゲッゲッゲッゲ!!」の正体も明らかになるでしょうか。
また、シャンクスの動向も重要です。深海契約を止められなかったシャンクスは、その後どこへ向かったのか。「ワンピースを取りに行く」と明言しているシャンクスの次の一手が、物語を大きく動かすことは間違いありません。
イム様の恐ろしさがまた一段階明らかになった今回。世界政府の頂点に君臨する存在の真の力が、徐々に明らかになってきています。800年間隠され続けてきた真実、そして世界がかつて滅びかけたという歴史の真相。最終章に向けて、物語は確実に核心へと迫っています。
まとめ:やっぱりワンピースは最高です
ワンピース1169話「一刻も早く死ななくては」は、巻頭カラーという豪華な扱いで、エルバフ過去編のクライマックスを飾りました。
ロックス海賊団のカラー扉絵は、もうかっこよすぎるという言葉しか出てきません。惚れ惚れする一枚でした。そして本編も、ハラルドの悲劇からロキの真実まで、濃密な内容で私たちを魅了してくれました。
イム様の契約能力の詳細、ハラルドの最後の命令、そして謎の笑い声「ゲッゲッゲッゲ!!」。どれも次回への期待を高める要素ばかりです。
2025年、ワンピースは本当に素晴らしい展開を見せてくれました。そして2026年も、きっと私たちの予想を超える物語が待っているはずです。やっぱりワンピースは最高です。
次回、新年一発目の1170話を楽しみに待ちましょう!








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