⚠️ネタバレ注意:この記事にはワンピース第1157話の重要な内容が含まれています。未読の方はご注意ください。
今回も魅力満載!うるティの可愛すぎる扉絵に感激
サブタイトル「伝説のBAR」からして、シャッキーにまつわるお話であることは読む前から明らかで、非常に楽しみにしていました。そしてその期待は見事に裏切られることなく、素晴らしい内容でした!
まず扉絵では、うるティが可愛い雪だるまを作っているシーンが描かれており、このシーンには本当に感激しました。普段のワイルドで勢いのあるうるティとは違う、無邪気で愛らしい一面が表現されていて、彼女の新たな魅力を発見できた気分です。雪だるま作りに夢中になっているうるティの表情は本当に可愛くて、何度見ても癒されます。
ロックス海賊団の容赦ない略奪と仲間同士の駆け引き
本編は、ロックス海賊団が「フットコロニー」という交際慈善連盟寺院からお金を根こそぎ奪い取るシーンから始まります。このシーンで特に印象的だったのは、もうこの頃から各メンバーが自分の手柄のために味方を見捨てることも厭わない性格が要所要所に見て取れることです。
シキは遅れをとったカイドウたちに爆弾を投げ入れて自分の取り分を増やそうとするという、まさにロックス海賊団らしい身勝手な行動を見せました。一方で白ひげはもうすでに能力者として、その土地ごとひっくり返すかのような地震を起こしています。白ひげの圧倒的な力を目の当たりにして、カイドウが「羨ましい」と発言しているのも興味深いポイントでした。どうやらこの時点でカイドウはまだ能力者ではないようですね。
ただし、このフットコロニーという組織も、どうやら慈善活動で集まった資金を自分たちのものにしようとしていたらしく、それを知ってのロックス海賊団の行動だったようです。これではお互い悪者同士の戦いということになりますね。善悪の境界が曖昧なのも、ONE PIECEらしい複雑な世界観を表現していると思います。
その後海軍に囲まれることになりますが、ロックス率いるこの集団に怖いものなんてありません。ロックスは海軍すらも沈めて奪えと豪語する姿は、まさに海の皇帝らしい圧倒的な威厳を感じさせました。
当時はまだロックス海賊団結成から2年という若い組織でしたが、ロジャーのいる時代であったにも関わらず、この数年はまさにロックスの時代であったと言えるでしょう。
エルバフ・ハラルドの怒りと政府の卑劣な手口
場面は新世界の「エニシ」へ移ります。ハラルドは以前助けてもらった非加盟国の人々が政府に捕らえられたのを助けようとしますが、政府側は非常に卑劣な手を使ってきます。もし協力しないのならばエルバフが加盟国になるのが遠のくと脅すように伝えてきたのです。
そして何と、目の前で1人撃たれてしまうという衝撃的な展開が待っていました。それを見たハラルドは完全に怒り、その軍艦を沈めてしまいます。ハラルドの正義感と怒りが爆発した瞬間でした。政府の非道な行いに対する彼の反応は、非常に人間的で共感できるものでした。
その後、イーダの酒場にてハラルドとロックスが勧誘の話をするシーンが描かれます。ロックスはハラルドに入ってもらいたい、ハラルドは加盟国になりたい。それぞれの思惑が交錯する重要な場面でした。ハラルドはこのとき頭を丸めて誠意を見せており、初めて見た時の姿になっていました。この変化は彼の決意の表れなのでしょうか。
海軍本部の重鎮たちと時代背景
海軍本部のシーンでは、興味深い人事構成が明かされました。ガープ、センゴク、おつるさんの3人が中将で、コングが大将という布陣です。現在コングは全軍総帥ですが、この時代には大将だったのですね。それでは、この時の海軍元帥は一体誰だったのだろうと、非常に気になるところです。
ガープはハラルドを戦力として海軍に欲しいと提案しますが、コングはハラルドの過去の暴君ぶりやロックスとの関係性もあり、加盟国にするのは慎重な姿勢を見せています。この慎重さが後の重大な決定につながっていくのでしょうか。
42年前ハチノス – シャッキーの引退と新たな人生
そして物語は42年前のハチノスへ。ここで大事件が起きました。
あのシャクヤクが九蛇海賊団船長を辞めたというニュースが世に出回ったのです!世間の反応は凄まじく、「なぜなのか」「もう海で会えないのか」「襲われたかった」「青春が終わった」というような、まさにアイドルが引退したかのような騒ぎでした。
グロリオーサはもうこの時はロックス海賊団にいるため、おそらくトリトマが船長になったのでしょう。そんな中、九蛇海賊団がシャクヤクを連れてハチノスにやってきます。
海賊島に降り立ったシャクヤクがトリトマに感謝を伝えていることから、どうやらトリトマはまだ九蛇海賊団に残っているようです。シャクヤクはここでしばらく匿って欲しいとやってきたのです。シャクヤクも海賊である以上、命を狙われることには変わりないという現実的な判断でした。
伝説の誕生!「シャッキーズぼったくりBAR」
ここでシャッキーは「お店も持ちたい」と言い出します。周りの海賊たちはシャッキーの美貌に魅了され、すぐに承諾してしまいます。何でもかんでも言うことを聞いてしまう取り巻きたち。確かにこの美貌では仕方ないですよね。本当に美しく描かれています。
そしてついに、ハチノスに爆誕したお店の名前が明かされました。行列1ヶ月待ちの超人気店「シャッキーズぼったくりBAR」です!!
ロックスたちも無事にぼったくられているようで、思わず笑ってしまいました。この頃からすでに「ぼったくり」を堂々と掲げているあたり、シャッキーらしいですね。このお店はまさに生涯安泰と言えるでしょう。現在のシャボンディ諸島での営業につながる原点がここにあったのですね。
聖地マリージョアからの残酷な条件
最後は聖地マリージョア権力の間にて、ハラルドに試練が訪れようとしています。おそらく五老星の話し合いの末、条件付きでエルバフが世界政府への加盟を約束するということになったのでしょう。
しかし、その条件があまりにも残酷でした。「ロックスを殺せ。」
このマーカス・マーズ聖のコマで今回は終了となります。個人的には、マーズ聖もシャッキーにぼったくられてしまえばいいのにと思ってしまいます(笑)。
今週の総括と次回への期待
今回は前半でロックス海賊団の容赦ない略奪と内部の駆け引き、中盤でハラルドの正義感と政府の非道な行為、後半でシャッキーの新たな人生の始まりと、最後に衝撃的な条件提示という、非常に濃密な構成でした。
特にシャッキーズぼったくりBARの誕生秘話は、長年のファンにとって感慨深いものがありました。現在のシャッキーにつながる過去が明かされ、彼女の人生の一大転換点を目撃することができました。
そして最後の「ロックスを殺せ」という条件は、今後の展開に大きな波乱を呼びそうです。ハラルドはこの条件をどう受け止めるのか、そしてロックスとの関係はどうなるのか。
次号は休載ということですが、この重大な展開の続きが非常に気になります。ハラルドの決断、ロックスの運命、そして世界政府の思惑がどのように絡み合っていくのか、今から楽しみで仕方ありません。
尾田先生の描く過去編は毎回期待を上回る内容ですが、今回も間違いなく神回の一つとなりました。次回の展開が待ち遠しいです!
では、また。